shpファイルとQGISでの座標系の設定について。主な座標系と注意点。
shpの主な構成ファイル(ファイル拡張子と概要)
シェープファイルの必須構成ファイルはshp、shx、dbfの三つ。国が配布しているデータにはprjファイルがないこともある(そういうときはtxtファイルなどで座標系について説明されているが、10進緯度経度で読みこむ)
- .shp : 図形の情報を格納する主なファイル
- .shx : 図形のインデックス情報を格納するファイル
- .dbf : 図形の属性情報を格納するテーブル … 個別に編集可能
- .prj : 図形の持つ座標系の定義情報を格納するファイル
- .sbn および .sbx : 空間インデックスを格納するファイル
※参照
DBFファイルをExcelで編集するファイル完成!: 森林土木memo http://koutochas.seesaa.net/article/236045973.html
プロジェクト座標系の設定
メニュー > プロジェクト > プロジェクトプロパティ > CRS
または、画面右下 EPSG:xxxx をクリック
プロジェクトの座標系は、平面直角座標系またはUTM座標系にする。読みこむshpデータの座標系がなんであっても、基本的にはQGISがプロジェクト座標系に合わせて「表示」してくれるが、面積や距離を計測するときはプロジェクト座標系と揃える必要がある。
shpの座標系を変更するには、レイヤ右クリックからエクスポート>地物の保存で書き出す(別ファイルを作成する)。書き出し時にCRS(座標系)を指定する。
- 地理座標系:地球上の位置を緯度と経度で表現するもの(緯度経度)
- 投影座標系:地球を2次元の平面に投影し、XY 座標で表現するもの(平面直角・UTM)
※投影座標系は、地理座標系のデータをもとにつくられるので、JGD2000とJGD2011にわかれる。
JGD2000…2000~2011年のデータ
JGD2011…2011年以降のデータ(東日本大震災で地形が変化したため)
平面直角座標系
QGISで選択するときはローマ数字なので注意すること。QGISのバージョン3系では座標系選択時に範囲の地図が表示されるようになったのでわかりやすくなった。
※参照
わかりやすい平面直角座標系|国土地理院 https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/jpc.html
UTM座標系
その他・緯度経度
- WGS84 EPSG:4326
…アメリカでの世界測地系。GPSなどで使用されている。 - JGD2000 EPSG:4612
- JGD2011 EPSG:6668
※参照
世界測地系移行の概要|国土地理院 https://www.gsi.go.jp/LAW/G2000-g2000.htm