イラストレーターで「文字を斜めにしたい」とき、
・文字自体を斜めにする(斜体にする)
・文字列全体を斜めにする
以上のふたつの場合があると思います。
これらはどちらも「変形ツール」で可能です。文字をアウトライン化する必要はありません。
1.文字を斜体にする
文字列を選択し、変形ツール右下のシアーマークのところで角度を選択します。
2.文字列を傾ける
文字列を選択し、変形ツール左下の角度のマークから任意の角度を選択します。どちらも任意の数字を入力することもできます。
ここまでが前ふり。以下がおまけのような本題。
3.ひとつひとつの文字が真上をむいたまま、段差がつくように列を傾ける
説明しにくいですが、改行とスペースをつくって作る以下のような文字列です。
あ
い
う
え
お
こういった文字の傾け方も少し工夫すれば可能です。
やり方は簡単。一文字ずつ、ベースライン移動の数字を変えていくのです。
たとえば真ん中の「う」を起点にした場合、「あ→12pt」、「い→6pt」、「え→-6pt」、「お→-12pt」とします。すると以下の画像のように、文字そのものは上をむいたまま、列を傾けることができます。
あを起点にして、-6ptずつずらしていっても同じようにできます。
この方法の利点は、文字をアウトライン化せずにすむことに尽きます。ちょっと面倒ですし、用途も限られますが、こんな方法もあるということで。
※たまたまこういった文字の傾け方をしているデータを発見して、どうやっているのかしばし悩んでしまったのでメモ。